子供と一緒に釣りに行くことになった海釣り初心者、または何十年振りに釣りをするお父さん。
ファミリー・親子連れでの釣りと言えば、防波堤での釣りが定番ですよね。
防波堤での釣りは、比較的安全で、色々な「食べられる」魚が釣れるのが魅力です。
また、最近は、ルアー釣りがとても進化していて、ルアーで釣れる魚の種類が各段に増えています。
これから釣りを始めるなら、エサ釣りだけではなく、ゲーム性が高いルアー釣りも考慮に入れたいですよね。
・・・とは言っても、
- ルアーでガンガン攻めるのもいいけど、防波堤に子供と並んでぼーっとアタリを待つ時間にも憧れる
- ルアー釣り・エサ釣り、それぞれ専用の竿をいきなり何本も買うのはちょっと・・・
- できるだけ1本の釣竿で済ませられないだろうか・・・
そんな風に思いますよね。
この記事では、防波堤でのルアー釣り・エサ釣りの両方に対応できる万能ルアーロッドの選び方、そしてお手頃な値段のルアーロッドを紹介します。
この記事の内容
おすすめのルアーロッドを使ってできる釣り
ルアー釣り
ひと昔前、ルアー釣りで狙う魚といえば、せいぜいブラックバス、シーバス(スズキ)、トラウト・・・といったところでした。
しかし、最近のルアー釣りの進化は著しく、防波堤の釣りでも、アイナメやカレイといった底モノ、サバやアジなどの青物をはじめ、ルアーで釣れない魚はいないんじゃないかと思うぐらいです。
この記事でおすすめするルアーロッドなら、防波堤で以下のような様々な釣りが楽しめます。
- ルアーを遠投してシーバス(スズキ)、カンパチの幼魚などの小~中型の青物、ヒラメやマゴチなどの底モノを狙う
- ルアーで足元を探ってアイナメやカサゴを狙う
エサ釣り
ルアーロッドは、ルアー釣りに適した作りになっていますが、もちろんエサ釣りに使うこともできます。
もちろん、それぞれに特化した専用の釣竿には敵いませんが、ある程度長さのあるルアーロッドを使えば、以下の防波堤での定番の釣りを十分に楽しむことができます。
- サビキ釣り(いくつも疑似餌が付いた仕掛け)でアジ・サバなどの小型青物を狙う
- ちょい投げ釣りで、キスやカレイなどの海底にいる魚を狙う
- 探り釣りで、足元にいるアイナメやカサゴなどを狙う
- ウキ釣りで、防波堤周りにいるメバル・ウミタナゴなどの様々な魚を狙う
おすすめのルアーロッドではできない釣り
万能なルアーロッドと言えども、やはりこれ1本でできる釣りには限界があります。
まず、ルアーロッドには、そのロッドで扱えるルアーの適合重量がありますので、無理にそれを超える重さのルアーを使うと、十分な飛距離が出なかったり、最悪、竿が折れてしまいます。
またその逆に、重いルアーを扱えるロッドだと、竿が硬くなり、軽いルアーが使いにくくなります。
小さい魚がターゲットだと、繊細なアタリが感知しにくくなりますし、せっかく魚がルアーに喰いついても竿の硬さでそれを弾いてしまいます。
(※柔らかいルアーロッドもありますが、汎用性は低くなります)
この記事でおすすめするルアーロッドでは、以下のような釣りはできない、または適していません。
- 重いルアーを大遠投
- 重いオモリ(20号・30号など)を使って大遠投するエサ釣り
- 1g程度の非常に軽いルアーを使った釣り(アジ・メバルなど)
特に、アジやメバルを狙ったルアー釣りは、それぞれアジング・メバリングと呼ばれ、大人気です。
このような超軽量なルアーを使った釣りを中心にしたい場合は、よりライトなルアーロッドが適しています。
>>初心者におすすめのお手頃でライトなルアーロッド【メバル・アジ】

万能ルアーロッドの選び方
ルアーロッドには、どんな釣り場でどんな魚を狙うかによって、竿の長さ・硬さなどの様々なバリエーションがあります。
では、できるだけ汎用性の高いルアーロッドを選ぶには、どのような点に注目すれば良いのか?
以下、3つのポイントをお話しします。
1. ロッドの長さ
8フィート後半~9フィートのルアーロッドなら間違いなし
防波堤でできるだけ様々な釣りに対応するためには、ある程度の長さがあるものが良いです。
基本的に釣竿は、長ければ長いほど遠投の際の飛距離が出やすくなります。
その一方で、例えば船釣りでは、船の中は狭く、遠投の必要がありませんので、船の中で取り回しやすい短めの竿が好まれます。
しかし、防波堤釣りの万能ルアーロッドとしては、以下の理由から長めの竿がおすすめです。
- 防波堤は場所が開けているので、取り回しの良さをさほど重視する必要がない
- 防波堤からできるだけ広い範囲を探るためには、遠投が必要
- サビキの仕掛けは長いので、短い竿だとサビキがとても扱いにくい
多用途をうたっているお手頃価格のルアーロッドは、8~9フィート(2.4~2.7メートル)。
その中でも、なるべく長めの8フィート後半~9フィート程度のルアーロッドを選んでおけば間違いないでしょう。
この長さであれば、ルアーを遠くまで飛ばせますので、さまざまな魚種を狙う事ができます。
また、サビキも十分に取りまわせますし、小さめの天秤を飛ばしてのエサ釣りも可能です。
ルアーロッドは持ち運びのことも考えて仕舞寸法もチェック
ルアーロッドは基本的に2本継ぎのものが多く、仕舞い寸法が結構長くなります。
私は9フィートのルアーロッドを持っていますが、長くてコンパクトカーのトランクルームに横積みできないので、後部座席に斜め置きしています。
まあ、クルマ移動の場合はほぼどうにでもなりますが、自転車や公共交通機関で移動する場合は、振出式の方が良いかもしれません。
>>携帯性抜群!万能かつお手頃なおすすめ振り出し式ルアーロッド



2. 使えるルアーの重さ
ルアーロッドでは、それぞれ使えるルアーの重さが決まっています。
これは、竿の硬さ(丈夫さ)とも関連します。
防波堤での釣りのターゲットは小物~中型の魚がメインになりますが、不意に大型のシーバスがヒットすることもあります。
ですので、小物から大物まである程度広く対応できるミディアムライト(ML)の硬さ、ルアーの適合重量でいうと5~30g程度のものがおすすめです。
これなら、数グラムの軽いワームから、30g程度のメタルジグまで幅広く扱えます。
また、エサ釣りなら、8号(30g)程度のオモリを付けの投げ釣りが可能です。
3. 信頼できるメーカーのものを
ネットで釣竿を探していると、2,000円程度でリールとセットになった格安ルアーロッドが目に入りますよね。
「たぶん釣りは今回限り。とにかく安いモノで済ませたい」
という場合は、そのような格安セットでも良いかもしれません。
ただ、格安のルアーロッドは、
- いざ魚がヒットしたら折れてしまった
- それどころかルアーを投げただけで折れてしまった
- 気づいたら釣り糸を通すガイドが取れてた
などトラブルが多く、やはり値段なりの品質です。
ですので、今後も釣りを続けるつもりなら、信頼できるメーカーのルアーロッドをおすすめします。
実際、私が20年前に買ったダイワ(日本の老舗釣り具メーカーのひとつ)のバス用ロッドは、未だに現役のトラブル知らず。
この記事でおすすめする万能ルアーロッドは5,000~7,000円台と、決して「格安」とは言えませんが、末永く使くことができるでしょう。
海釣り初心者にオススメのお手頃で万能なルアーロッド
1. お手頃で万能なルアーロッド「シマノ ルアーマチック」
シマノは、2021年に創業100周年を迎える老舗釣り具メーカーのひとつ。
釣り具のほか、自転車部品・ボート用品も作っています。
「ルアーマチック」シリーズは、シマノの入門者向けのルアーロッドに当たります。
この「ルアーマチック」シリーズの中で「万能ルアーロッド」の条件に合うモデルは、
の2機種です。
特に、ルアーマチック S86MLは、アマゾンの売れ筋ランキング第1位、レビュー数最多の人気ルアーロッドです。(2018年10月現在)
いずれも、シーバスを中心とした幅広いルアー釣りに対応可能なオールラウンダー。
飛距離重視の釣りに最適な設計となっています。
この2つのモデルは、投げられるルアーの重さが同じで、長さが違います。
ロッドは長い方がルアーの飛距離を稼げますが、長いロッドはその分、仕舞寸法が長くなります。
ですので、運搬方法や予算に合わせてこの2つの中から最適なものを選択すれば良いでしょう。
釣竿は、長ければ長いほど価格が高くなるのが一般的ですが、ルアーマチックに関しては価格が逆転しており、長いルアーマチック S90MLのほうが安くなっています。(2018年10月現在)
仕舞寸法が気にならない方には、より飛距離が出せるルアーマチック S90MLの方がお得です。
ルアーマチック S86ML | ルアーマチック S90ML | |
---|---|---|
全長 | 8.6フィート(2.59m) | 9.0フィート(2.74m) |
継数 | 2本 | 2本 |
仕舞寸法 | 133.3cm | 141cm |
自重 | 145g | 155g |
適合ルアー重量 | 6~28g | 6~28g |
サビキにルアーに落とし込みとこれ一本あれば大抵の事は出来ます。初めての釣りにおすすめされる訳が良く分かります。出典:Amazon
結構丈夫みたいでマゴチ60cm~も波に逆らって引き上げても大丈夫でしたし、イナダ40cmも抜き上げましたが折れませんでした。出典:Amazon
9フィートの製品と迷っている方は、ボートに乗るようでしたら、8.6フィートの方が取り回しが効いて良いかと思います。
シーバスやショアジギングなどルアーフィッシングをメインでやるのであれば9フィートの方が飛距離が出て良いのではないでしょうか。出典:Amazon
2. お手頃で万能なルアーロッド「ダイワ ルアーニスト」
1958年創業の老舗釣り具メーカー、ダイワ(DAIWA)。
そのダイワから2018年夏にデビューした入門者向けルアーロッドが「ルアーニスト」シリーズです。
「ルアーニスト」シリーズは、価格帯・ラインナップとも、先ほど紹介したシマノの大人気シリーズ「ルアーマチック」を意識したものとなっています。
発売されたばかりとあって、まだまだ実機レビューも少なく未知数な部分はありますが、今後まちがいなくルアーマチックの強力なライバルとなるでしょう。
「ルアーニスト」のコンセプトは、1本で幅広いターゲットに対応可能な「横断型」ルアーロッド。
その中で特に防波堤での「万能ルアーロッド」として活躍してくれるモデルが、
の3機種。
いずれも防波堤でのシーバス狙いに最適な設定でありつつも、オールラウンドなモデルです。
ルアーニストには、シマノの「ルアーマチック」には無い9.6フィート(2.90m)のバージョンがあります。
9.6フィート(2.90m)のルアーニスト 96MLなら、より飛距離を稼げますので、さらに広い範囲を探れるというメリットがあります。
ルアーニスト 86ML | ルアーニスト 90ML | ルアーニスト 96ML | |
---|---|---|---|
全長 | 8.6フィート(2.59m) | 9.0フィート(2.74m) | 9.6フィート(2.90m) |
継数 | 2本 | 2本 | 2本 |
仕舞寸法 | 134cm | 142cm | 150cm |
自重 | 147g | 160g | 190g |
適合ルアー重量 | 5~25g | 5~25g | 5~25g |
3. お手頃で万能なルアーロッド「メジャークラフト ファーストキャスト シーバス」
メジャークラフトは、2002年2月設立のかなり新しい釣り具メーカー。
最近流行しているジギング(メタルジグと呼ばれる金属製の小魚を模したルアーを使った釣り)の世界では、メジャークラフトのメタルジグが大ヒットしています。
そして、そんなルアーフィッシングに特化した釣り具メーカー・メジャークラフトが、徹底的に無駄を省いてお手頃な価格でリリースした入門者向けルアーロッドが「ファーストキャスト」シリーズです。
この「ファーストキャスト」シリーズの中で「万能ルアーロッド」の条件に合うモデルは、
の3機種。
この「ファーストキャスト」シリーズは、シーバス用モデルと言いつつも、ルアーの他にもチョイ投げ・サビキ釣りにもオススメの、使用範囲が広いモデルとして販売されています。
また、先ほど紹介したダイワのルアーニストと同様、9.6フィート(2.90m)のバージョンもラインナップされています。
なお、「ファーストキャスト」はロッドの自重が公開されていませんが、他メーカーのものと比べてかなり軽いようです。
メジャクラの竿は基本的にスペックに重さが書いてないですよね?
実際に計ったので、書いておきます。
この竿、125gしかありません!!
9.0フィートのファーストキャスト FCS-902MLのレビューですが、他メーカーのモデルは160g前後のところ、こちらは125gと、かなり軽いということがわかります。
ルアーフィッシングは何度もキャストを繰り返す釣りですので、ロッドの自重が軽ければ、疲れにくいというメリットがあります。
ファーストキャスト FCS-862ML | ファーストキャスト FCS-902ML | ファーストキャスト FCS-962ML | |
---|---|---|---|
全長 | 8.6フィート(2.59m) | 9.0フィート(2.74m) | 9.6フィート(2.90m) |
継数 | 2本 | 2本 | 2本 |
仕舞寸法 | 不明 | 不明 | 不明 |
自重 | 不明 | 不明 | 不明 |
適合ルアー重量 | 10~30g | 10~30g | 10~30g |
65センチのシーバス、エイ問題ありませんでした。出典:Amazon
まず、価格が安いのと、ロッド自重がめっちゃ軽いです!片手でのしゃくりを1日続けてても疲れません、38センチのクロソイを釣りましたが、強引に根から引っこ抜くパワーも持っています、おすすめです。出典:Amazon
40回くらいの釣行で使用しましたが今のところ不具合らしいものはなく難無く使用できてます。出典:Amazon
海釣り初心者にオススメの万能ルアーロッドまとめ
防波堤でのルアー釣り・エサ釣りの両方に対応できる、万能ルアーロッド。
その選び方、そしてお手頃な値段で手に入れられるルアーロッドを紹介しました。
ルアーでガンガン攻めて疲れたら、子供と一緒に海を眺めながらアタリを待つ。
万能ルアーロッドで、そんな素敵な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
ルアーマチック S86MLはアマゾンの売れ筋ランキング第1位、レビュー数最多の人気ルアーロッド。
シマノ「ルアーマチック」のライバルになること必至の新製品。9.6フィートモデルならより広範囲を探れる。
ルアー釣り専門メーカーの入門モデル。最軽量。9.6フィートモデルならより広範囲を探れる。



>>携帯性抜群!万能かつお手頃なおすすめ振り出し式ルアーロッド


