1980年代後半に世界的ブームを巻き起こし、そして音楽シーンから消えていったヘアメタル(hair metal)。
その頃洋楽を聞いていたオヤジ達には懐かしい、そして当時を知らない若い人たちは、
「本当にこんな時代があったのか?!」
「これネタでしょ?ww」
と衝撃を受けるはず。
この記事では、オヤジ達には復習として、若い人たちには新たな知識として、
いったいヘアメタルとは何だったのか?
をお話ししたいと思います。
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’80年代後半に世界的ブームとなった音楽ジャンル、ヘアメタル(hair metal)とは?
ヘアメタルの語源は膨らませたロングヘア―
ヘアメタルは、1980年代後半に一世を風靡した、ハードロック/ヘヴィメタルに分類される音楽スタイルのひとつです。
長髪をヘアスプレーで膨らませ、ケバケバしい衣装とメイクを施したド派手なルックス。
そして、ポップで分かりやすいサウンドと、こちらもド派手なステージパフォーマンスで、世界の若者たちを熱狂させました。
様々な音楽ジャンルの情報を扱う一大音楽サイトALL MUSICによれば、ヘアメタルは、どちらかと言えば嘲笑的(derisive)な言葉とされています。
派手な衣装と濃いメイク、そしてヘアメタルと呼ばれる所以となったモッサリと膨らませた長髪。
「見た目を重視、音楽性や技術は二の次」
といったイメージから、そのようなバンドを馬鹿にする意味で使われていたということですねw
しかし、ヘアメタルの代表格として人気が高かったバンド達の楽曲は、音楽性や技術をマジメに評論するのがバカバカしくなる程、とにかく楽しめたのも事実。
ヘアメタルは10代の女の子向けの音楽だった?
このヘアメタル(hair metal)、俗語や慣用句の辞書サイトUrban Dictionaryでは、
A form of 80’s teenybopper music made primarily by effeminate men wearing makeup and dressed like women, with stereotypical 80’s big hair.
つまり、
「典型的な80年代ビッグ・ヘアスタイル、メイク、女性っぽい服装をした男たちによる、10代の女の子向けの音楽スタイル」
と説明されています。
teenybopperは、流行りの音楽やファッションにとても興味がある9~14歳ぐらいの女の子。
9歳だと、日本では小学校3~4年生に当たりますが、そのぐらいの子たちも、あのド派手かつ挑発的なヘアメタルに熱狂していたんですかね…
結構キワドイ歌詞も多かったですが、やはりアメリカの子たちは早熟なんでしょうか…
1. ヘアメタルを代表するバンド:モトリークルー Mötley Crüe
モトリークルー(Mötley Crüe)は、ヘアメタル・ムーブメントの旗手。
このジャケットのアルバム「Shout At The Devil」は、1983年に発売されたモトリークルーのセカンド・アルバムです。
この頃のモトリークルーのルックスは、ジャケットをご覧のとおり、完全に別な世界に行っちゃってる感じでした。
しかし、彼らが全盛期を迎えた1980年代終盤は、メイクを落とし、服装もレザージャケットやレザーパンツを中心としたワイルドなものになっています。
ドラッグ&アルコール漬けの生活、飲酒運転での事故など、話題に事欠かないバンドでもありました。
ドラマー、トミー・リーのドラムセットがステージ上で360度回転など、ド派手なステージパフォーマンスも特徴でした。
そんな破天荒なライフスタイルやパフォーマンスで一時代のアイコンとなったモトリークルーですが、2015年のワールドツアーを持って、35年の歴史に終止符を打つことに。
…と思ったら、2019年に再始動を宣言。
公式サイトで公開された動画では、かつてメンバー全員がサインした『今後一切モトリー・クルーの名前でライブしない」という契約書を爆破w
今後の活動が楽しみですね。
2. ヘアメタルを代表するバンド:ポイズン Poison
ポイズン(Poison)こちらもヘアメタルを代表するバンド。
底抜けに明るいキャッチーなハードロック・サウンドで、世界中の若者たちを虜にしました。
ポイズンは、1986年、このジャケットのアルバム「Look What the Cat Dragged in」でデビュー、全米チャート3位を獲得。
これに続くセカンド・アルバム「Open Up & Say Ahh」は、バラード『Every Rose Has Its Thorn』が全米チャートで1位を獲得し、さらなる世界的な大成功を収めました。
当時のポイズンは、同時期のモトリークルーと同じくメイクを落とし、ルックス的にはちょっと落ち着いています。
音楽ジャンル「ヘアメタル」の隆盛と衰退
ヘアメタル隆盛の陰にはMTVの存在
今あらためて見ると、ヘアメタルのルックスはネタかと思うほど派手でしたが、当時はこれを大マジメにやっていたわけです。
このようなスタイルが隆盛を極めた背景には、MTVの存在があります。
MTVは、ビデオクリップを24時間流し続ける音楽専門チャンネル。
1980年代~90年代、音楽の売り上げに圧倒的な影響力を持っていました。
つまり売れるためには、音楽そのものだけでなく、インパクトのあるプロモーション・ビデオを作る必要があったということですね。
ヘアメタルが生まれ、そして音楽シーンで隆盛を極めた理由には、このような時代背景も大きく影響していました。
つまり、あの冗談のようなルックスは時代が求めていたと言えます。
グランジ/オルタナ登場によるヘアメタルの衰退
しかし、そんな「時代が求めていた」ヘアメタルも、1991年のニルヴァーナ登場とともに急速に人気を失います。
彼らは、それから続々と登場する新世代のグランジ/オルタナティブ・ロックに音楽チャートの主役の座を奪い取られ、あっと言う間にシーンから消えていきました。
人気を失ったヘアメタル・バンドには、流行を取り入れてグランジ/オルタナティブ寄りなサウンドへの路線変更を試みたバンドもいましたが、大きな成功を収めたバンドはいませんでした。
そして、ヘアメタルは完全に忘れ去られます。
日本でのヘアメタルの扱いはどうだった?
ところで、当時の日本に目を移すと、先ほど紹介したモトリー・クルーやポイズン、その他にもスキッド・ロウといったヘアメタル・バンドの曲がラジオでガンガン流れていましたね。
そして、ヘアメタルの影響を受けたド派手なルックスのバンドが日本のインディーズシーンにも溢れました。
その中には、世界レベルで活動していたラウドネスのように、本格的なハードロック・サウンドを鳴らしているバンドもいました。
しかし、その多くは、まさに「ルックスだけ」の、サウンド的にはハード・ロックと呼べないようなバンドの方が多かったと記憶しています。
しかも悲しいことに「ヘビメタ」と呼ばれた彼らは、一世を風靡したTV番組「天才たけしの元気が出るテレビ」の『早朝ヘビメタ』や『ヘビメタ運動会』の影響で、すっかり笑いのネタにされていましたよねw
ちなみに、一般的にはまだ無名だった若かりしX Japanもこれに出演していたのは有名な話。
以上、ヘアメタルって何なのか、についてお話しました。
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