中国では、GoogleやLINEといったサービスが使えません。
これは、中国ではインターネットが政府の監視下にあり、中国政府にとって都合が悪い情報はブロックされているため。
「じゃあ、中国ではググることも、LINEで家族と連絡することもできないってこと?!」
と思ったあなた。
残念ながら、そのとおりです。
しかし、この規制を回避して、中国でGoogleやLINEを使う方法があります。
この記事では、
- 私が中国に行った時に使えなかったサービス
- 中国でGoogleやSNSを使う方法
についてお話ししたいと思います。
中国のネット規制により使えないサービス (2019年3月版)
以下、私が中国の出張先で接続を試みたものの、使うことができなかったサービスです。
1. 中国のネット規制により使えないサービス「Google」
Google関連のサービスは一切使えませんね。
つまり、
- Google検索
- Gmail
- Googleマップ
- Googleカレンダー
といったサービスはもちろん、
- Googleアナリティクス
- サーチコンソール
このようなウェブサイト運営者向けのサービスも全くダメでした。
私も普段からGmailやGoogleカレンダーに頼っているので、この中国の環境は致命的ですね・・・。
2. 中国のネット規制により使えないサービス「Yahoo!」
『Yahoo!検索』ができません。
以前に中国に行った際はYahoo!検索が使えたんですが、どうやら2017年9月頃から規制が始まったようです。
参考 中国でヤフー検索が利用不能に 日本人駐在員ら困惑、規制強化か産経ニュースでも、Yahoo!関連のサービスが全てダメな訳ではなく、
- Yahoo!メール
- ニュース
- 天気
- 路線
といったサービスは使えました。
Yahoo!メールが使えたのは大きいですね。
中国ではGmailが使えないので、その代わりとして一時的にYahoo!メールを使いました。
3. 中国のネット規制により使えないサービス「LINE」
2016年頃は中国でもLINEでメッセージの送受信ができました。
ただし、送ったメッセージが数時間後に送信完了したりと非常に不安定でしたが・・・。
これが2018年あたりからLINEが全く使えなくなりました。
なぜか1回だけ、スマホの待ち受け画面にプッシュ通知で受信メッセージが表示されたことがありましたが、まあ、LINEは全く使えないと思った方が良いです。
4. 中国のネット規制により使えないサービス「Facebook・Twitter・YouTube・インスタグラム」
Facebook・Twitter・YouTube・インスタグラム。
こういった、いわゆるSNSサービスは、どれも使えませんでした。
中国でネット規制を回避してGoogleやLINEを使う方法
たとえ2泊3日程度でも、日常的に頼っているGoogleやLINEのサービスが使えないのはとても不便ですよね。
何より、遠い異国でたったひとり外界から断絶されている感があります。
ということで、中国でGoogleやLINEが使える、そして費用も安い2つの方法を紹介したいと思います。
1. 中国でネット規制を回避する方法「WiFiルーターをレンタル」
海外に行くときは、ノートパソコンとスマホ、タブレットとスマホ、など複数のデバイスを持っていくのが普通になってきました。
ですので、複数のデバイスを同時にネットに繋げられるWiFiルーターが便利です。
中国専用WiFiルーター「チャイナデータ」なら1日たったの780円
特にオススメなのは、中国専用ポケットWiFiルーターのチャイナデータ。
チャイナデータなら、1日あたり、たったの780円からWiFiルーターをレンタルできます。
レンタル期間は、出発日から帰国日までとなるので、例えば2泊3日の出張だと、
780円×3日間=2,340円
ですね。
チャイナデータは5台のデバイスを接続可能
WiFiルータチャイナデータには、機器を5台まで同時接続可能。
ですので、自分のパソコンとスマホだけでなく、
- 出張先でのミーティングでみんなで共有する
- グループ旅行中にみんなで共有する
といった使い方もできます。
チャイナデータの2つのプラン
チャイナデータには、1日あたりのデータ通信量が異なる2つのプランがあります。
プラン | スーパーチャイナデータ | チャイナデータbasic |
---|---|---|
通信量 | 無制限 | 500MB/日 |
料金 | 880円/日 | 780円/日 |
この2つのプランは、1日たった100円しか違いません。
1日100円でデータ通信量の心配から解放されるなら、スーパーチャイナデータ一択ではないでしょうか。
チャイナデータは空港でも受け取り可能
チャイナデータのWiFiルータは、自宅に届けてもらうほか、いくつかの空港での受け取りも可能とのこと。
現在受け取りができる空港は、成田空港・羽田空港・中部国際空港・関西国際空港の4つです。
返却するときは、返信用封筒にルーターセットを入れ、帰国翌日までの消印がつくように(これを過ぎると延滞金が発生)郵便ポストに投函するだけ。
↓中国でインターネット、SNSもOK!
2. 中国でネット規制を回避する方法「香港・マカオのSIMカード」
これは、SIMフリーのスマホを使っている人や、既にWiFiルータを持っている人限定になりますが、香港・マカオのプリペイドSIMカードを使えば、中国のネット規制を回避できます。
香港とマカオは、『特別行政区』として中国政府のネット規制を受けていません。
そのため、香港・マカオで販売されているSIMカードを使えば、たとえ中国の他の場所にいても、香港経由のローミング接続となり、ネット規制を回避してGoogleやLINEを使えます。
この通称『壁越えSIM』は、日本でも輸入販売業者がネット販売していますので、中国に行く前に日本国内で手に入れることができます。
China UnicomのプリペイドSIMなら2GBで約1,300円
China UnicomのプリペイドSIMなら、通信料2GBで1,300円程度と、値段的にもかなり安く済みます。
このSIMカードは、開通日を含めて7日間有効。
SIMカード自体はNano, Micro, Normalの各サイズ対応。
テザリングにも対応していますので、テザリング対応のスマホにこのSIMを挿せば、パソコンでもGoogleが使えますね。
注意点はデータ通信専用であること
China UnicomのプリペイドSIMはデータ通信専用です。
そのため、スマホに挿す場合は音声通話ができなくなるという点に注意が必要です。
ですので、
- 音声通話は『LINE通話』を使う
- メインのスマホの他に、手持ちの古いSIMフリースマホを1台持っていき、このSIMを挿してデータ通信専用にする
といった対処が必要になってきます。
中国でネット規制を回避する方法まとめ
中国では、ネット規制によりGoogleやSNSが使えません。
しかし、この規制を避けて、中国でGoogleやSNSを使う方法があります。
- 中国専用WiFiルーターをレンタルする
- 香港・マカオのSIMカードを使う
なお、中国のネット規制の状況は刻々と変化しており、『先月はできたけど、今月になったらできなくなった』ということがよく起こります。
この記事で紹介した2つの方法も『絶対に繋がる』という保証はありませんので、中国渡航の際は、最新情報を入手することが必須です。
以上、中国でネット規制を回避して、GoogleやLINEを使う方法についてでした。