アメリカに入国するには、事前に電子渡航認証、通称ESTA(エスタ)を申請しておく必要があります。
このESTAは、ネット環境があれば、どこからでも自分でオンライン申請できます。
しかし、気を付けないと余計な代行手数料を取られてしまうかもしれません。
私もあやうくそのワナに落ちそうになりました。
この記事では、そんなESTA申請に潜んだワナについてお話したいと思います。
ESTAの申請は日本語でOK
日本人が観光・出張などで90日以内の米国旅行をする場合は、事前に電子渡航認証(ESTA)を取得する必要があります。
(南米など、他の国に行くために米国で飛行機を乗り換えるだけでも、ESTAが必要になります。)
ESTAの申請は、公式サイトでオンライン申請用フォームに必要事項入力して、クレジットカードで支払いをすれば完了です。
入力項目が多いので、申請には20~30分程度かかります。
なお、画面の説明はすべて日本語で表示されますので、あまり英語が得意でない方でも問題ありません。
代理店と気づかずに代行手数料を上乗せ?
ESTAを申請する時、ほとんどの人は最初に「ESTA 申請」といったキーワードでググるのではないでしょうか。
下の画像は、実際に「ESTA 申請」でGoogle検索した結果です。
「ESTA Online Center」というサイトが検索結果の1位を取っています。
サイトの説明文も、いかにも公的なESTA申請サイトを思わせる書きぶりですね。
そして、このESTA Online Centerのウェブサイトを開くと、これまたいかにも公的機関風なページが開きます。
しかし、画面一番上の小さなテキストを注意深く読んでみると、
【アメリカ(米国)への入国・渡航】 ESTA(エスタ)申請代行・申し込みはこちら
「代行」と書いてありますね。
つまり、ESTA申請の公的なサイトではなくESTA申請を代理する業者のサイト。
ESTA申請料は、公式サイトから直接申請すれば14ドル(1,500円程度)で済みます。
しかし、代理店と気付かずにこのサイトから申請すると、代行料を上乗せした約7,000円が請求されます。
ESTA申請の公式サイトはこちら
ESTA申請の公式サイトは、U.S. Customs and Border Protection(米国税関・国境警備局)です。
英語のページが表示されますが、画面の右上にある言語切り替えボタンで、日本語表示にすることができます。
米国政府も注意喚起
米国政府は無許可の第三者が模倣ウェブサイトを立ち上げ,情報提供料や申請手数料をとっていることについて注意喚起しています。
外務省
これが先ほどお話しした「ESTA Online Center」のことを指しているのかどうかは、定かではありません。
しかしいずれにしても、代理店とは気付かずに、高額な代行手数料を支払ってしまった人がたくさんいる、ということでしょう。
もちろん、申請を代理するサービス自体を否定する気は全くありません。
しかし、代理店だということが非常にわかりにくく、かつ「ダマされた!」と思った人がたくさんいたなら、明らかに問題ですよね。