『英語がネイティブ並みにペラペラで、仕事も英語でバリバリこなせる』
TOEIC900点レベルにそんなイメージを持っている人が多いかと思います。
残念ながらTOEIC900点レベルの英語力は、そんなに高くありません。
では、TOEIC900点レベルの英語力は実際どの程度なのか?
この記事では、TOEIC930点を取得した私の、
- TOEICの問題を解いている時の感覚
- TOEIC900点の英語力は実生活でどの程度使い物になるのか
をお話ししたいと思います。
なお、この記事でお話するのはあくまで私自身の経験や感覚によるものです。同じTOEIC900点台といっても英語力や得意なスキルは人それぞれですので、その点ご了承ください。
TOEIC900点取得者がTOEICの問題を解いている時の感覚
TOEICで900点レベルの人がTOEICの問題を解いている時、どういう感覚なのか?
私の最新のTOEICスコアは930点。
その前は870点でした。
スコアの差はたったの60点、しかもどちらも5段階評価のAランク(860点以上)です。
しかし私の場合、800点台と900点台では、問題を解いている時の感覚に結構な違いを感じました。
リスニング
TOEIC900点レベルは9割は自信を持って答えられる
TOEIC800点台(リスニング・スコア400点程度)の時は、リスニング問題のナレーションを部分的にしか聞き取れなかったように思います。
そのため、全体的な話の内容がモヤっとしか分からず、パート3&4では何の話をしているのかさえ判らないこともありました。
ところがTOEIC900点台(リスニング450点程度)になると、この霧のような「モヤっと感」が晴れて、内容をかなりクリアに理解できるようになりました。
正直、一語一語、細かい部分まで完璧に聞き取れているわけではありませんが、問題のうち9割程度は自信を持って答えられるぐらい、話の内容を理解できます。
TOEIC900点は英語を英語のまま理解できる
以前は、いちいち単語レベルで意味を考えながら、聞こえてくる内容を理解していたように思います。
例えば、Representativeという単語が耳から入ってくると、『えっと…あ、代表者のことだな』と脳内で日本語に置き換えながら意味を確認している感じ。
これが900点レベルになった現在では、いちいち個々の単語の意味を考えず、全体的なイメージとして理解している感じがします。
ちょっとわかりにくいですねw
別な表現をすると、ナレーターが話していた個々の単語や言い回しそのものは覚えていませんが、どんな内容が話されていたかはイメージとして記憶している、という感覚です。
つまり、英語を英語のまま理解しているということかと。
でも、重要な情報を聞き逃して焦るときもw
リーディング
TOEIC900点レベルは塗り絵しない
TOEIC800点台(リーディング400点程度)の時は、リーディングの最後の方を何問か塗り絵した記憶があります。
塗り絵とは、試験時間内に最後まで問題を解き終えられず、残った問題を塗り絵のごとく適当に解答すること(TOEICはマークシート式なので)
これがTOEIC900点台(リーディング450点程度)になると、時間切れで最後の方が塗り絵になるといったことは無くなります。
直近のTOEICテストでは、リーディングで時間が約7分余りました。
つまり、英文を読むスピードは格段に速くなっています。
むしろスピードを重視しすぎて、やや正確性を欠いていた気がするのが反省点
TOEIC900点レベルは返り読みしない
『帰り読み』とは、日本語の語順に合わせようとして英文の中を行ったり来たりしながら読むこと。
ブックレビューなどの難易度が高い問題を除いては、この返り読みをせずとも頭から一気に読み進められます。
つまり、TOEICで出題されるレベルのビジネス・日常生活の長文なら、ほとんど苦も無くスムーズに読んで理解することができます。
この『返り読みしなくても英文を頭から読める』から、塗り絵しなくても済むんですよね
ただし、パート5&6の語彙・文法力が求められる問題では、8割程度は悩むことなく解答できるものの、残念ながら自信を持って答えられない問題も結構あります。
TOEIC900点の英語力は使い物になるのか?
TOEIC900点レベルは、TOEICの問題を9割ぐらい正解できる実力があります。
では、これが実生活や英会話となると、その英語力はどのぐらい使い物になるのか?
結論から言うと、TOEICで900点を超えたらネイティブ並みに英語ペラペラ、というのは幻想です。
TOEIC900点でも海外ドラマ・映画はほとんど理解できない
TOEIC900点レベルになっても、海外ドラマや映画は、字幕なしではほとんど理解できません。
ドラマ・映画には、私たちが教科書で習わない、くだけた言い回し、スラングがたくさん出てきます。
しかし、それだけではなく、そもそもネイティブスピーカーが話すセリフのスピードが速くて、こちらの理解が追いつきません。
一方で、多少は英語のセリフが聞き取れるので、日本語字幕をオンにすると、
『なるほど、このセリフはこう和訳するんだ』
『こういうセリフは英語でこう言うんだ』
と、色々な発見があり、とても勉強になります。
また、俳優が話している英語のセリフと日本語字幕の内容のズレが気になる時もあります。
結構、意訳し過ぎてる時があるんですよね。
おいおい、このキャラ、今そんなこと言ってないだろ
と日本語字幕に一人でツッコミを入れたり。
TOEIC900点でも海外ニュースは聞き取れない・読めない
TOEIC900点レベルになっても、海外ニュースはあまり聞き取れないし読めません。
テレビのニュースは、ニュースの背景知識が十分にあり、さらに例えば「国連開発計画=UNDP」など、そのニュースで使われている略語・固有名詞を知っていれば、かなり内容を理解できます。
英字新聞は、背景知識次第でざっくりとした内容を理解できますが、細部まで読みこなすには圧倒的に語彙力が足りず、途中で挫折します。
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TOEIC900点はそこそこ英会話ができる
英会話では、よほど専門的な話題でなければ、相手が話していることはほとんど理解できます。
ただし、海外のドラマや映画が聞き取れないのと同じで、ネイティブのスラング使いまくりのフルスピードは全くのお手上げ。
こちらが非ネイティブということに配慮して、語彙やスピードを調整してくれる相手に限ります。
一方、スピーキング能力については、同じTOEIC900ホルダーでも、トレーニング量によってかなり個人差があるようです。
私の場合、瞬間英作文とオンライン英会話が効いているのか、言いたいことがスムーズに言えるようになってきました。
>>瞬間英作文は効果あり|たった2カ月で英会話がウマくなった私がレビュー
>>Bizmates(ビズメイツ)の効果|たった1か月でビジネス英会話が上達した私が評価します
具体的には、海外の空港・ホテルでトラブルがあっても、一人で十分に対応できます。
また、英語の会議でもそれなりに発言することができます。
ただし、かなりたどたどしく、いわゆる「英語ペラペラ」というレベルからは程遠いです。
また、言いたいことがどうしても口から出てこなくて、言うのを諦めることもあります…
もちろん仕事で重要なことは相手を待たせてでも言います
TOEIC900点は文書を読めるが書くのは遅い
英語のビジネス文書は余裕で読めますが、書くのは時間がかかります。
TOEICで900点が取れるレベルなら、一般的なビジネス文書は余裕で理解できると思います。
あとは、自分の業種に関係するボキャブラリーや英語表現をどの程度知っているかがポイントですね。
また、簡単な日常的なやりとりのメールなら、辞書を引かなくても割とサクサク書くことができます。
ただし、複雑な内容のメールや、定型以外のカッチリした英文ビジネスレターを書く際は、辞書や文例無しでは難しいです。
総じて、ビジネス・ライティングは、日本語で書く場合に比べると、遥かに時間がかかります。
TOEIC900点レベルの英語力まとめ
以上、TOEIC900点レベルの実際の英語力は、とても「英語ペラペラ」と胸を張って言えるレベルではありません。
むしろ900点ってこんなもんか、という感じです。
しかしながら、ペラペラでは無いながらも、かなり英語でコミュニケーションが取れるようになりました。
また、リスニングでもリーディングでも、それまでかかっていたモヤが晴れたように、英語がクリアに理解できるようになりました。
何となく英語を使いこなすための下地ができたように感じるのは、今までには無かった感覚です。
そして、TOEICで900点以上を取れたことによって、多少は英語に対する自信が出てきました。
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