『TOEIC、みんな何点ぐらい取ってるの?』
『自分のスコアは全体でどの辺の位置なの?』
この記事では、TOEICスコア分布を基にしてそんな疑問にお答えします。
また、会社の業務英語化に携わっている私の目線から、TOEIC点数別の実際の英語力レベルをお話します。
TOEICのスコア分布|みんなどのぐらいの点数をとってるの?
みんなTOEICでどのぐらいの点数を取っているのか?
上のグラフを見ると、
受験者の約6割(58%)は400~600点台。
その一方で、
700点以上のハイスコアを取得している人は約3割も!(27%)
先ほどの円グラフを50点刻みの棒グラフにしてみると、
TOEIC公開テストの平均点は約580点。
この平均点を中心に分厚い層がありますが、
やはり700点以上を取得している受験者もかなりの数だとわかります。
意外とハイスコアの人がたくさんいて落ち込みますね…
でも、社会全体の英語レベルってもっと低いはずなのでご安心をw
TOEIC IPテストの点数分布
先ほどのグラフに、TOEIC IPテストのスコア分布を黄色い折れ線で重ねてみました。
青い棒グラフ(公開テスト)に比べて、黄色いグラフ(IPテスト)は全体的に点数が低いですよね。
社会全体の英語レベルにより近いのは、黄色のIPテストです。
私たちが普段TOEICと呼んでいる「TOEIC Listening&Reading Test」には、
- 公開テスト
- IPテスト
の2種類があり、受験方法がちょっと違います。
受験方法 | |
---|---|
公開テスト | 個人で申し込み |
IPテスト | 職場や学校ごとに団体受験 |
公開テストは個人が自発的に受験を申し込むテスト。つまり受験者の多くは英語へのモチベーションが高い人。
一方のIPテストは職場や学校ごとに行われる団体受験なので、
『英語のテストなんてメンドクセ~な…』
と不平・不満を言いながら無理やり受験させられている、英語に興味がない層が一定数含まれていると考えられます。
だからIPテストの方が全体的に点数が低くなる。
言い換えれば、IPテストの方がより社会全体の英語レベルを表している、ということになるわけです。
TOEIC IPテストで最も取得者が多いスコア帯は300点台後半。
つまり、公開テストでは平均レベルの580点前後の人も、社会全体で見れば十分ハイスコアだと言えるでしょう。
…といは言いつつも、やはり「TOEIC高得点者」と呼ばれるためには、公開テストの集中帯(400-600点台)を抜け出だしたいところ。
TOEIC700点になると、英語学習をしてよかったと思える様々なメリットが見え始めますよ
TOEIC点数別の英語力レベル
TOEIC点数ごとの実際の英語力レベルはどんな感じなのか?
私は会社の国際部門に勤務していますが、海外業務だけではなく、社内業務の英語化にも携わっています。
また、実はウチの会社でもTOEIC団体テスト(IPテスト)を実施しており、仕事がら様々なTOEICスコアの社員と接する機会がたくさんあります。
社名は諸事情により言えないw
ここからはそんな私の経験を踏まえた、TOEIC点数ごとの実際の英語力レベルをお話します。
TOEIC200点台以下の実際の英語力レベル
まずは、TOEIC200点台以下の実際の英語力レベルです。
200点台「以下」なので、100点台の人も含まれます。
残念ながらTOEICスコアが2ケタの人には会ったことがありません
私が出会ったTOEIC100点台・200点台の人には、以下のような傾向がみられました。
- 学生時代、英語は苦手だった
- 中学・高校の期末テストで英語が赤点
- 社会人になってから全く英語に触れていない
- TOEICがどんなテストなのか知らずに受けた
- そもそも英語は自分に関係ない
なお、英語への苦手意識が特に強いわけではないけれど、「TOEICってナニ?」という英語に無関心な人が初めてTOEICを受けても200点台になることが多いようです。
そのような人にTOEICを受けた感想を聞くと、
- 1問もわからなかった!
- リスニングは雑音にしか聞こえなかったw
- とにかく早く終わってくれって感じw
このように、吹っ切れている人が多いですねw
TOEIC200点台以下は、中学レベルの英語すら全く身についていないレベル。
まずは中学レベルの英語をしっかりとやり直すことから始めるべきでしょう。
↓TOEIC200点台以下の人におススメの記事です。
TOEIC300点台の実際の英語力レベル
次に、TOEIC300点台の実際の英語力レベル。
IPテストで最も取得者が多いのが300点台後半ですので、TOEIC300点台は日本人の平均的な英語レベルと言って良いでしょう。
私が出会ったTOEIC300点台の人には、
- 特に英語が苦手だったというワケではない
- 社会人になってから全く英語に触れてこなかった
- TOEIC受験前に一応少し英語を勉強した
このような傾向が見られます。
TOEIC300点台の人にTOEICを受けた感想を聞くと、
- リスニングで何個か知っている単語を聞き取れた!
- でも、何を話してるのかはサッパリ分からなかった…
- リーディング? 1問も自信ないw
といった感じです。
TOEIC300点台の英語力は英検で言うと3級以下。
つまり、中学レベルの英語がアヤシイというレベルです。
中学英語をしっかりと復習するところから始めるべきでしょう。
TOEIC300点台の英語力レベルとオススメの勉強法をもっと知りたい人は、以下の記事をご覧ください。
TOEIC400点台の実際の英語力レベル
次に、TOEIC400点台の実際の英語力レベル。
IPテストの平均点が480点、取得者数も先ほどお話した300点台と同じぐらい。
ですのでTOEIC400点台もおおよそ日本人の平均的な英語レベルと言って良いでしょう。
私が出会ったTOEIC400点台の人には、
- 英語に苦手意識はないけど、自信もない
- 社会人になってからほとんど英語に触れてこなかった
- TOEIC受験前に少し英語を勉強した
このような傾向が見られます。
TOEIC400点台の人にTOEICを受けた感想を聞くと、
- リスニングの短文問題は何となく言ってる内容がわかる時があった
- でも、長い会話問題は知っている単語を少し聞き取れた程度
- リーディングは穴埋め問題が少しできたような気がする
といった感じです。
TOEIC400点台は英検準2級(現役の高校生)レベル。
おそらく中学レベルの英語はかなり頭に残っているはず。
TOEIC400点台の人は高校レベルの文法をしっかり復習することから始めるべきでしょう。
TOEIC400点台の英語力レベルとオススメの勉強法をもっと知りたい人は、以下の記事をご覧ください。
TOEIC500点台の実際の英語力レベル
次に、TOEIC500点台の実際の英語力レベル。
TOEIC500点台は、公開テストでは平均点レベルですが、社会全体で見れば平均以上の英語力と言えるでしょう。
私が出会ったTOEIC500点台の人には、
- 英語の授業は好きな方だったし、TOEICに向けてある程度勉強した
- 英語は苦手だったけど、結構長い期間勉強してきた
このような傾向が見られます。
TOEIC400点台の人にTOEICを受けた感想を聞くと、
- リスニングは何となく『これが答えかな~』って感じ
- リーディングはわからない単語が多すぎて読み進むことができなかった
といった感じです。
TOEIC500点台は英検2級(高校卒業程度)レベル。
TOEICスコアの公式認定証と一緒にアビリティーズ・メジャード(通称「アビメ」)が郵送で届いているはず。
TOEIC500点台の人には、このアビメを活用して、自分がどこが苦手なのかを把握することをオススメします。
極端に苦手な部分がある場合は、それがTOEICのスコアアップを妨げる原因となっている可能性が高いです。
TOEIC500点台の英語力レベルとオススメの勉強法をもっと知りたい人は、以下の記事をご覧ください。
TOEIC600点台の実際の英語力レベル
次はTOEIC600点台の実際の英語力レベル。
TOEIC600点台は、公開テストの平均点580点を超えるレベル。
IPテストでは上位4分の1に入りますので、世間一般では英語ができる人の部類と言えるでしょう。
私が出会ったTOEIC600点台の人には、
- 英語の勉強をある程度続けている
- TOEICも何度か受けている
このような人が多いです。
TOEIC600点台の人にTOEICを受けた感想を聞くと、
- 少しは自信をもって答えられる問題があった
- でも全体的には『できた!』という手応えが全然感じられなかった
- リーディングは時間が全然足りず、最後の20~30問は適当に塗り絵w
といった感じです。
TOEIC600点台は、500点台と同じく英検2級(高校卒業程度)レベル。
TOEICスコアの公式認定証と一緒にアビリティーズ・メジャード(通称「アビメ」)が郵送で届いているはず。
まだアビメを活用していない人は、このアビメから自分がどこが苦手なのかを把握することをオススメします。
また、TOEIC600点台は、いわゆる『TOEIC対策』的な勉強が効果を発揮するレベル。
- TOEICでよく出る英単語をしっかりと抑える
- TOEIC問題集を解きまくる
こういった対策をして、TOEIC700点超えを目指しましょう。
TOEIC600点台の英語力レベルとオススメの勉強法をもっと知りたい人は、以下の記事をご覧ください。
TOEIC700点台のスコアレベル
次はTOEIC700点台の実際の英語力レベル。
- 履歴書に書ける
- 周りから『英語がデキる人』認定される
そんなレベルです。
私が出会ったTOEIC700点台の人は、
- 英語に興味があって勉強を続けている
- 海外に語学留学していた
- 人によって英語が話せる・話せないの差が大きい
- 英語を話せてもブロークンイングリッシュ
このような傾向があります。
そして、TOEIC700点台の人は、
- TOEICを受けても『できた!』という手応えはほとんど感じられない
- リーディングは時間が足りず、最後の10~20問は塗り絵
- 実際、ほとんど使い物にならない英語レベル
このように、TOEIC700点台のイメージと自分の実力に大きなギャップを感じます。
TOEIC700点台の英語力レベルもっと詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。
TOEIC800点台のスコアレベル
次はTOEIC800点台の実際の英語力レベル。
TOEIC800点台は、私が行った独自アンケート調査によれば、まわりから「スゴイ!」「英語できそう!」と一目置かれるレベル。
私が出会ったTOEIC800点台の人は、
- 英語に興味があって勉強を続けている
- 海外に語学留学していた
- 人によって英語が話せる・話せないの差が大きい
- 話せる人はそれなりに正しい英文法で話せる
このような傾向があります。
TOEIC800点台の人は、
- TOEICでは分からない問題が結構ある
- リーディングは時間が足りず、最後の10問ぐらいは塗り絵
- 実社会で自分の英語力が使い物になるシーンは限定的。はっきり言って大したことない
このように、TOEIC700点台と同様、まわりのイメージと自分の実力のギャップに悩みます。
TOEIC800点台の英語力レベルもっと詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。
TOEIC900点台の実際の英語力レベル
最後はTOEIC900点台の実際の英語力レベル。
世間的にも、自分のスコアを教えると、
「え~?! すご~い!」
と驚かれるレベル。
もう、満点を取りたいマニア以外はTOEICから離れてもいいかな…という感じですねw
私が出会ったTOEIC900点台の人は、
- 英語に興味があって勉強を続けている
- 海外に語学留学していた
- 話すのは得意でも、ビジネスレベルの読み書きは苦手
- 反対に読み書きはできるけど英会話は苦手
このように、同じTOEIC900点台といっても人によって得意・苦手があったりしますし、決してネイティブのように英語を使いこなせるわけではありません。
TOEIC900点台の人は、
- TOEICの問題はだいたい自信を持って答えられるが、分からない問題もある
- リーディングは時間が余る
- 実社会でもそれなりに使い物になるが、ネイティブ並みとは言えない」
このように、900点台になっても『まだまだ勉強が足りない!』と感じます。
TOEIC900点台の英語力レベルもっと詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。
スキマ時間の活用にはスマホアプリが便利
忙しい社会人がTOEICスコア860点を達成するには、スキマ時間の有効活用がカギ。
とは言っても、
「通勤時の荷物を増やしたくない」
「満員電車でテキストを開いて勉強なんてできない」
私も全く同感です。
ですので、スキマ時間の活用にはスマホアプリが便利です。
スマホアプリなら、いつも持ち歩いているスマホひとつで、いつでもどこでも英語を勉強できます。
英語学習用のスマホアプリには、無料・有料の違いを含めてたくさんの種類がありますが、現時点で最強のTOEIC対策用アプリはスタディサプリENGLISH
スタディサプリひとつあれば、TOEICスコアアップのテクニック、英単語力の強化、演習問題など、ひととおりのTOEIC対策が可能です。
スタディサプリENGLISH
みんなTOEICで何点取ってる?スコア分布と点数別の英語力レベルまとめ
TOEICのスコア分布から『みんな何点ぐらい取っているのか?』を見てきました。
TOEIC公開テストのスコア分布から分かったことは、
- 受験者の約6割は400~600点台
- 受験者の約3割が700点以上
ということ。
また、会社の業務英語化に携わり様々なTOEICスコアの社員を見てきた私の目線から、TOEIC点数別の実際の英語力レベルをお話ししました。
以上、『みんなTOEICで何点取ってる?スコア分布と点数別の英語力レベル』でした。
700点の人最大200問色塗り(笑)
これは我ながらひどいタイポw
ご指摘ありがとうございます!