TOEICスコア860点以上は、TOEICのコミュニケーション能力レベル(A~Eの5段階評価)で、最上級のAランク。
でも、
「TOEICが高得点でも英語しゃべれないヤツばっかり!」
「TOEICなんて楽勝、990点未満はゴミ!」
ネット上でそんな批判を目にしてしまうと、せっかく勉強して取ったTOEICのスコアに、
『果たして価値があるんだろうか…』
なんて思ってしまいますよね。
しかしながら、TOEIC860点以上を取るまでに100時間単位の膨大な勉強時間を費やしてきたはず。(もともとバイリンガルの人や一部の天才を除く)
少なくともそのTOEICスコアは、努力の結果として評価されて然るべきとの思いがありませんか?
この記事では、これまでの努力の結果を前向きにとらえるために、『TOEIC860点以上はこんなに凄い!』を3つの公式データから検証してみたいと思います。
結論:TOEIC860点以上はすごい!
いきなり結論を言うと、TOEIC860点以上はすごいです。
なぜかと言うと、
- TOEIC860点以上を取れる受験者はたった2%程度
- 海外滞在経験がある人たちでさえ、TOEIC平均スコアは700点程度
- 海外業務に携わっている人たちでさえ、TOEIC平均スコアは600点台
だから。
TOEIC860点以上は、海外に住んだことがある人や海外業務に携わっている人の平均スコアを大きく上回ります。
以下、TOEIC公式データを基に、ひとつずつ検証していきます。
1. TOEIC860点以上を取れる人はたったの2%程度
まず一つ目、TOEIC受験者のうち860点以上を取れる人はたったの2%程度。
つまり、100人のうち2人だけ、1000人のうち20人だけということですね。
TOEIC「公開テスト」のスコア分布
TOEIC Program DATA & ANALYSIS 2018
このグラフは、TOEICを運営している国際ビジネスコミュニケーション協会が公表している、TOEIC公開テストのスコア分布です。
このスコア分布によれば、TOEIC公開テストで845点以上を取得している人の割合は7.4%ということがわかります。
意外とハイスコア取得者が多いですよね。
でも、ひとつ注意しなければならない点があります。
このTOEIC「公開テスト」は、受験者が自発的に申し込むテスト。
つまり、この公開テストを受験する人は、基本的に英語の勉強へのモチベーションが高く、社会全体から見ればハイレベルな集団と考えるのが自然です。
そのため、この845点以上が7.4%という割合は、社会全体の英語力を反映したものではない、かなり高い数字と言えます。
TOEIC IP TESTのスコア分布はより社会全体を反映している
TOEIC IP TESTとは
TOEICには、公開テストの他に「IP TEST」というのがあります。
このIP TESTは、TOEIC公開テストの過去問を使って企業や学校単位で実施される、いわゆる「団体受験」のタイプになります。
そのため、IP TESTの受験者には、
『なんで俺が英語のテストを受けなきゃなんないんだよ…』
と不平を言いながら強制的に受験させられている、英語に無関心な社員・生徒が多く含まれていると考えられます。
つまり、IP TESTのほうが社会全体の英語力をより反映していると言えます。
IP TESTのスコア分布
TOEIC Program DATA & ANALYSIS 2018
そのIP TESTのスコア分布が上のグラフです。
ご覧のとおり、IP TESTだと845点以上を取得した人の割合は、わずか2.8%とかなり少なくなります。
公開テストの7.4%と比べると、わずか3分の1程度ですね。
このうち860点を超えている人の割合は2%程度と推測されます。
ちなみに、IP TESTには英語に無関心な受験者がより多く含まれている、というお話しをしました。
とは言っても、わざわざIP TESTをする団体は、グローバル企業や外国語学校など、社会全体に比べて英語への関心が高いと考えられます。
ですので、そのような中で上位2%に入るTOEIC860点以上というのは、かなりのレベルであると言えます。
2. 海外滞在経験者ですらその半数はTOEIC700点以下
TOEIC Program DATA & ANALYSIS 2018
このグラフは、英語を主言語とする国への滞在経験の有無、滞在期間ごとのTOEIC平均スコアを表しています。
これによると、
- 海外に滞在した経験が無い人の平均スコアは447点
- 海外に2年より多く滞在したことがある人の平均スコアは712点
このように、やはり海外滞在経験がある人のほうが高いスコアを取得していることがわかります。
しかし驚きなのは、海外に2年以上住んでいた人たちでさえ、平均スコアは約700点。
そう考えると、この700点を大きく超えた860点以上というのは海外滞在経験者でも簡単には取得できないスコアだと言えます。
私のような海外経験の無いタダの中年サラリーマンが860点を超えるのは、実はかなり驚愕的なことなのではと勘違いしてしまいそうなデータです。
3. 海外業務担当者ですら平均スコアは860点に遠く及ばず
TOEIC Program DATA & ANALYSIS 2018
最後のデータになりますが、職種別のTOEIC平均スコアです。
やはり最も平均スコアが高い職種は「海外」ですが、それでも平均スコアは679点と、860点には遠く及びません。
そう考えると、やっぱりTOEIC860点以上は凄いスコアですよ。
ちなみに、私が働いているオフィスの海外担当者は、
- 900点以上を取得している人が半数程度
- 低い人でも700点は超えている
といった感じ。
ですので、公式データの679点という平均スコアは「思ったより低い」という印象です。
ただ、海外といっても、例えば中国との取引であれば中国語を使うことになるでしょうし、
必ずしも海外=英語ではない
ということが反映されたスコアであると考えた方が良さそうです。
TOEIC860点以上を公式データから見た評価のまとめ
TOEICスコア860点は「いかに凄いのか」を、TOEIC公式データから評価してみました。
- TOEIC860点以上を取れる受験者は2%程度
- 海外滞在経験がある人たちでさえ、TOEIC平均スコアは700点程度
- 海外業務に携わっている人たちでさえ、TOEIC平均スコアは600点台
と、やはりTOEIC860点はすごいスコアと言わざるを得ません。
以上、
『世間から浴びるTOEICハイスコアへの否定的な声に負けず、自分の努力の結果に自信を持つべき!』
と自分に言い聞かせるためのお話でしたw
なお、この記事を読んで『TOEIC860点を目指したい!』と決意を新たにした英語学習中のあなた。
忙しい生活の中で何時間も英語の勉強時間を確保し続けるのはなかなか大変ですよね…
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はじめまして。
私は社会人で、アラサーです。
正規雇用ではないので、薄給で、なんとか転職かまたは正社員への登用目指してTOEICの勉強を昨年末から始めました。
初めて受けたTOEICは635点。
私は高卒で、英語が一番得意でしたが、何しろ大学受験を経験しておらず、普段の仕事は英語とは無縁。
仕事をしながらの勉強は正直かなりきついです。
最初はDUOをやってましたが、TwitterのアドバイスでTOEICを目指すなら金フレに絞れと言われて今は金フレ中心に勉強していますが、とにかく日々、机に向かう時間がとれません。
精神的にかなりキツい下っ端の立場で、帰宅するとヘトヘト。
一体どうやって勉強時間を確保していらっしゃいましたか?
私は通勤と帰宅の移動中に金フレアプリで勉強し、家ではせいぜい1時間程度です。
何かアドバイス頂けたら幸いです。
突然図々しく、恐縮ですが、参考にさせていただきたいです。
タイラーさん、ご質問ありがとうございます。
社会人にとって、まとまった勉強時間の確保は難しいですよね。良くわかります。
私の場合、夜は勉強していると眠くなるので、朝1~2時間早く起きて出勤前に勉強していました。
やはり仕事が忙しいと疲れてなかなか起きられない時もありましたが、そういう時は無理せず30分だけでもいいので。
あとは、おっしゃるとおり通勤時間、昼休み、家事をしている時などのスキマ時間の活用ですかね。
また、実用的な英語を身に着けるには1000時間単位の学習時間が必要とも言われていますので、短期間で成果を求めようとする自分を抑えて、半年や1年などの中長期的な視野で考えるようにしていました。