- TOEICなんて意味が無い、受けるだけ無駄なんて意見を聞くけど、本当なの?
- TOEICスコアアップを目指して自分がやっている勉強って無駄なの?
この記事は、このような疑問を抱えている人に向けて書いています。
ネット上では「TOEICなんて意味ない」「受けるだけ無駄」といった否定的な発言をよく見かけますよね。
でも、中には『それって見当違いじゃない?』と思うようなものも…
この記事を読み終えれば、「TOEIC意味ない」論に惑わされず、自分の目標=TOEICスコアアップに向かえるようになります。
ちなみにこの記事を書いた私のスペックは、
- 40代の中年サラリーマン
- 独学でTOEIC930点を取得
- 会社の国際部門に勤務
- ESAC®認定 ジュニア英語学習アドバイザー
- TEFL/TESOL(英語教授法)コース修了

教材レビュー記事には忖度なし
なお、この記事の中で「TOEIC」とは、特段の説明がない限りTOEIC® Listening & Reading Testを指しています。
TOEICが意味ない・受けるだけ無駄と言われる3つの理由

TOEICが「意味ない」「無駄」と言われる主な理由は3つ。
- ハイスコアでも英語が話せないヤツが多い
- TOEICに出てくる英語は使えない
- テクニックで実力以上のスコアが取れてしまう
まずはこの3つの理由それぞれに反論してみたいと思います。
TOEICが意味ない・無駄な理由1:ハイスコアでも英語が話せないヤツが多い

「TOEICなんて意味ない」「受けるだけ無駄」と言われる理由の一つ目は、TOEICハイスコアでも英語が話せないヤツが多いこと。
これに関しては見当違いでしょう。
TOEICはスピーキング力を測るテストではない
TOEICはそもそもスピーキング力を測るテストではありません。
TOEICを運営している国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)も、
「聞く」「読む」英語力を測る
TOEIC® Listening & Reading Testとは|IIBC
TOEIC® Listening & Reading Testでは、Listening(聞く)・Reading(読む)という2つの英語力を測定します。
と言っています。
聞く・読むを測るテストなのにスピーキングのことを言ってもね…という感じですよね。
同じTOEICでも、英語を話す力を測るならTOEIC ® Speaking & Writing Testsというテストがあります。
例えば求人で、その企業が本当に高い英会話力を持つ人材が欲しいなら、Speaking & Writing Testsのスコアを応募条件にすればいいんです。
TOEICハイスコア=英会話もできるはず
このような間違った認識が「TOEIC意味ある・ない」論争の根本的な原因ではないでしょうか。
TOEIC高得点者がアウトプットを鍛えればすぐ伸びる
とは言いつつ、TOEICが目的の英語学習はアウトプット(話す・書く)が不足しがちなのも事実。
私の部下にもTOEIC800点台後半なのに英語がほとんど話せない人がいました。
でも、TOEICハイスコアの人がアウトプットの練習を始めたら、あっという間に英会話が上達します。
TOEICレベルの問題をそれなりに聴けて読めるのは、英語の基礎が身についているから。
TOEICが意味ない・無駄な理由2:TOEICに出てくる英語は使えない
「TOEICなんて意味ない」「受けるだけ無駄」と言われる理由の二つ目は、TOEICに出てくる英語は使えないというもの。
これも私は間違いだと断言できます。
私は英語を使って仕事をしていますが、TOEICによく出る英単語・表現は、実際のビジネスシーンでも普通に使われています。
TOEICの問題に出てくる英語が使えないと感じている人は、おそらく英語を使う状況が違うのではないでしょうか。
TOEICには、友達同士の会話で使われるスラングやくだけた表現はほとんど出ません。
そのような英語を求める人がTOEICの問題を見たら、もちろん「使えない」と感じますよね。
ですので、
- 英語圏の友達をつくってカジュアルな英会話をしたい
- スラングが使われまくりの海外ドラマや映画を楽しみたい
こういった目的で英語を勉強したい人は、そもそもTOEICを目標にする必要がないでしょう。
逆にオフィスや店舗での会話、海外出張といったTOEIC的なシーンで使われる英語を身に付けたい人は、自信を持ってTOEICに取り組めばいいんです。
TOEICが意味ない・無駄な理由3:テクニックで実力以上のスコアが取れてしまう
「TOEICなんて意味ない」「受けるだけ無駄」と言われる理由の三つ目は、テクニックで実力以上のスコアが取れてしまうこと。
TOEICでは、問題慣れや解答テクニックがスコアに影響を与えるのは事実。
でも、これってTOEICに限った話ではありませんよね?
英検・IELTS・TOEFLといった他の英語テストでも、たくさんの対策本が売られていますし、高額な対策スクールもあるほどです。
程度の差こそあれ、資格・試験ってそんなもの。
それを言い始めると全部の資格・試験を否定することになります。
そして、TOEICがテクニックだけで800点や900点を取れるテストではないことを、実際に受けた人は痛感しているはず。
TOEICは選択肢が4つのマークシート式ですが、相当な英語力を身に付けていないと、自信をもって「正解はコレだ!」と答えられないはず。
【最強】スタディサプリTOEIC対策コース|デメリットがあってもオススメな理由|口コミ・評判は?
実際に「TOEICは意味が無い・受けるだけ無駄」と感じている人はほとんどいない

ここまで「TOEICは意味がない」「受けるだけ無駄」と言われる主な3つの理由に反論してみました。
この「意味ない・無駄」論争で不思議なのは、否定的な発言をしている人の多くがTOEICを受けたことすら無い人ということ。
受けてみたけど無駄だった…というのならまだ分かりますが。
TOEICのスコアアップを目指して勉強をがんばっている人が聞くべきなのは、TOEICでハイスコアを取った人の意見。
ということで、TOEICでハイスコアを取った人も本当に「意味ない」「無駄」と感じているのか? を検証してみたいと思います。
TOEIC735点以上で「意味ない・無駄」と感じている人はほとんどいない

上のグラフは、TOEICスコア735点以上を取得した社会人300人に聞いたアンケート結果です。
これによると、英語習得のメリットを感じている割合はなんと96%。
つまり、TOEIC735点以上を取ったほぼ全員が、何かしら英語習得のメリットを感じているということですね。
逆に、メリットを感じない=意味ない・無駄と感じているのはたったの4%。
TOEIC735点以上を取った人で「無駄・意味ない」と感じている人はほとんどいないということになります。
このように、実際にTOEICで一定のスコア以上を取った人たちの声からも、「TOEICは意味ない・無駄」論が間違っていることがわかります。
英語を習得してどんなメリットがあるかについて詳しくは、以下の記事をご覧ください。
TOEIC700点台を取ると年収が100万も上がるかも…なんてこともお話しています。

【注意点】TOEICである程度ハイスコアを取らないと「意味ない・受けるだけ無駄」になるかも
TOEICスコア735点以上を取得した人の96%が何かしらのメリットを感じているというお話をしましたが、ひとつだけ注意点があります。
このアンケートは、735点以上という比較的ハイスコアを取った人を対象にしています。
対象者のスコアを下げてアンケートを取ったら、メリットを感じる割合もそれに比例して下がると考えるのが自然でしょう。
ですので、TOEICスコアアップのために英語の勉強に励んでいる人は、700点台以上を目指すことをオススメしたいです。
でないとTOEIC受験の明確なメリットが感じられず、本当に「TOEICなんて意味ない・無駄」となってしまうかもしれません…



まとめ:「意味ない・受けるだけ無駄」論に惑わされずTOEICを利用してやろう!


この記事をここまで読んで、「TOEICは意味がない」「受けるだけ無駄」といった意見をマジメに受け取る必要がないことをお分かりいただけたのではないかと思います。
では、なんでここまでTOEICの是非が騒がれるのでしょうか?
この記事の序盤「ハイスコアでも英語が話せないヤツが多い」で少し触れましたが、
- 評価する側が「TOEICは何を測るのか?」をよく知らない
- それなのに英語力の証明といえばTOEICスコア
- だからTOEICハイスコア取得者が「英語力が高い人」として実力以上に評価される
TOEICは、英語を読む・聞く力だけを測るテスト。
それなのに、TOEICスコアがまるでスピーキングを含めた総合的な英語力を表すかのように世間で捉えられている。
このあたりに根本的な問題がありそうです。
でも、TOEICスコアが英語力の証明として広く利用されているのが事実。
そしてこの状況が変わるとは思えませんよね…
だったら、このTOEICを徹底的に利用してやろう!
というのが私の結論です。
読む・聞く力だけを測るTOEIC。
それで就活・昇進が有利になって、年収が100万も上がるかもしれないと考えると、「意味ない・無駄」なんて意見に耳を貸している場合ではありませんよねw
さっさと目標スコアを達成して、そのメリットを存分に味わう。
その後は、スピーキングでもライティングでも、楽しいと感じる方法で好きなように英語を勉強すれいいんです。
もしかすると、評価する側が「はっ!」と気づいて、ある日を境にTOEICではなく別な方法で英語力を評価し始めるかもしれません。
あるいはそのような動きを受けて、TOEICがテスト形式をガラリと変えてしまうかもしれません。
ですので、
- まだTOEICスコアが絶大な威力を発揮しているうちに
- そして本やアプリなどの対策が充実しているうちに
さっさとTOEICでハイスコアを取ってしまいましょう。
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